2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530410
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
細海 昌一郎 首都大学東京, 社会科学研究科, 教授 (80287953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 清 首都大学東京, 社会科学研究科, 教授 (50239399)
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Keywords | 知的資本 / 組織資本 / 人的資本 / イノベーション資本 / 関係資本 / 組織IQ / 企業業績 |
Research Abstract |
本年度は、昨年の研究費の一部を繰り越して研究を行った。当初は新たな追加的アンケート調査を実施する予定であったが、以下のような理由から当該アンケート調査は見合わせることになった。 ・これまでの研究結果とさらなる先行研究のレビューを行った結果、今回想定していた調査方法と質問票項目では、組織資本をはじめとする知的資本を果たして明らかにできるか疑問が生じたこと。 ・外国企業にもアンケート調査を実施する予定であったが、当初想定しなかった日本企業との違いが明らかになったことから、同一の質問項目では、組織資本をはじめとする知的資本を果たして明らかにできるか疑問が生じたこと。 そこで、本年度は、すでに実施しているアンケート調査のデータを利用して分析を行うこととなった。具体的には,組織資本に関連する組織IQに関するデータなどを利用して行ったが,新たに購入した財務データベースのデータを用いて、追加的項目と各企業の財務データがどのように関連しているか統計的分析を試みた。 当初の研究計画では、4年間の研究期間の中で、アンケート調査はH22年度に1回行うことになっていた。しかし、本研究では、計画を前倒しして、既にH21年度(2009年)に1度アンケートを実施している。今回、2回目の追加的アンケート調査を計画したが、以上のような理由から実施するには至らなかった。しかし、2009年度に実施したアンケート調査における追加的質問項目を用いた代替的な分析を行うことができたので、本年度の研究も一定の意義があったものと思われる。 また、これまでの研究成果について,マレーシア・クアラルンプールにおけるアジア太平洋管理会計学会(APMAA)の第7回大会において,研究発表を行った。 さらに、年度末に法政大学イノベーション・マネジメント研究センターにおいて、知的資本と企業業績の関係に関する講演を依頼され、講演会の講師を勤めた。
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