2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530423
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
長坂 悦敬 Konan University, 経営学部, 教授 (00268236)
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Keywords | MOT / 管理会計 / 原価管理 / BPM / IT投資 / ビジネス・プロセス / 改善 / 価値連鎖 |
Research Abstract |
MOT(Management of Technology)は、企業全体の経営革新の立場たち、企業理念、企業目的、企業戦略と一体となって技術戦略を開発し、これを実践すること。あるいは、イノベーションを創出するダイナミックープロセスと捉え、新技術知識の創生、技術資産の蓄積、技術知識の製品活用における移行過程における効果的マネジメントを推進すること。さらには、企業が保有する技術知識体系を新たな知識体系に変容させる行為であり、知識体系の組替えにより新たな価値を創造することと定義されている。MOT領域の体系を整理し、課題を抽出し、MOTと管理会計との関わりについてフレームワークを構築する試みを行った。具体的には、文献研究、実態調査に基づいて、とくに下記らついて理論、方法論を整理しつつ、ケース研究を実際進めた。 (1)研究開発段階からのコスト戦略、原価企画 IT投資のコストと部門間への波及効果をi/o分析を応用して可視化できる手法を提案し、MOTの一つとして位置づけた。また、素形材産業における原価計算・原価管理システムを開発し、実務への応用をはかることで、エンジニアに原価管理の重要性を説いた。 (2)研究・開発・事業化・産業化のプロセス管理 管理連鎖を実現するマネジメント・プロセスと価値連鎖を実現するビジネス・プロセスを対象とし,それらプロセス間の最適なバランスを図ることがビジネス・プロセス・マネジメント(BPM)の目的であると考え、ビジネス・プロセスを継続的に改善する仕組みとして、ビジネス・プロセスの経過をモニタリング/分析/評価するBPMツールの開発、Business Activity Monitoring(BAM)を研究した。これはMOT体系の一つに組入れるべきもので、その統計的分析によってビジネス・プロセスの評価を実施するとともにビジネス・プロセス改善を促すことが重要であることを指摘した。
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Research Products
(8 results)