2007 Fiscal Year Annual Research Report
固有な<生>を支える市民活動と地域形成に関する実証的研究
Project/Area Number |
19530432
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清水 亮 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 恵 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 准教授 (90365057)
三井 さよ 法政大学, 社会学部, 准教授 (00386327)
西山 志保 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (50402087)
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Keywords | 社会学 / 災害 / ボランティア / 支援 / 聴く / 実践知 / 組織化 / 自律 |
Research Abstract |
平成19年度の研究では、阪神淡路大震災以降に活動展開している神戸のボランティア活動を中心的な対象として二つの観点から研究を進めた。一つは、本研究費補助金を得る前から実施しているボランティア活動の社会学的記録の継続であり、もう一つはこの活動を動的な面から捕捉するための運動-組織論(活動-経営論)の立ち上げである。 前者については我々の研究集団にはこれまで12年間の研究の積み上げがあり、これについては2008年2月に著作物として刊行に漕ぎ着けた(似田貝香門編,『自立支援の実践知-阪神淡路大震災と共同・市民社会-』,東信堂)。ここには本研究の主な調査対象である特定非営利活動法人拓人こうべ、阪神高齢者障害者支援ネットワーク、被災地NGO恊働センターに関する章が含まれているが、本研究が扱うのはこの12年間以後も含めた最新の時点までであるため、この記述をベースにしながら各団体のその後の活動について現地で聴き取り調査を実施して把握に努めた。 後者の関心は、刻々と変わりゆく社会状況にどのように対応して各団体が組織変容・活動変容を遂げてきたかを整理することであるが、これについては過去12年間の分も合わせて遡及的に情報・データの再整理を行った。ただし、各団体はその都度ざまざまな組織を形成し、その姿を変容させていることが判明したため、詳細についてはさらに時間をかけて現場で確認していくことが必要となる(組織化のキーワードとしては「ネットワーク」「地下茎」など)。 全体を通じて、固有な<生>を支える実践知や理論の検討も必要となるため、専門家を招聘してレクチャーを受けた(権安理氏「公共性」、濱西栄司氏「社会学的介入」、新原道信氏「聴くことの社会学」)。さらに、「実践知」や福祉制度に関する理論や実態に関する検討を進めて、ボランティア活動の動態的把握に迫っていくこととなる。
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Research Products
(1 results)