2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530437
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹辺 宣彦 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 教授 (90212125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 麻理 名古屋文理大学, 健康科学部, 准教授 (60434635)
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Keywords | 階層構造 / 市民活動 / 地域 / 産業構造 / 集合行為 |
Research Abstract |
本年度は、豊田市のわくわく事業参加団体へのヒアリングをおこない、昨年度の市民活動センター登録団体の調査データとあわせて分析し、地域社会学会での報告をおこなった。豊田市での居住歴が長くなるにつれて、自動車産業に従事していた新住民層の一部が地域へのコミットメントを深め、さまざまな形態で市民活動に積極的に関与していることが明らかになった。その成果の一部は雑誌論文で報告をおこなった。また、市民活動への参加を促進する要因としての社会的評価、地位要因をめぐる理論研究をまとめ、9月の日本社会学理論学会で発表した。 研究分担者の中村は、知多JA組合員を調査対象者にしたアンケート調査(1000サンプル)を本科研費より8月に実施し、データの集計と分析をおこなった。農業への関与が深い組合役員層を中心に、食育関連の市民活動へ組織的、積極的に関与していることが明らかになっており、その成果は現在作成中の博士論文で報告される予定である。 年度後半は、21年度に豊田市で実施する予定の質問紙を設計し、またサンプリング方法について検討した。トヨタ関連のメーカーに就労している住民が多いため、職場の知り合いが地域に居住しているか、あるいは市民活動をしている仲間にいるか、など、一般的な市民活動調査とは異なる質問項目をいくつか盛り込んだ。アンケート実施は21年度夏に予定しているため、(事前の変更がありうるので)印刷は21年度とし、調査用の謝品や封筒などを本年度経費から支出した。
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Research Products
(4 results)