2009 Fiscal Year Annual Research Report
多元的な職業志向性および規定要因に関する計量的実証研究
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19530441
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| Research Institution | Nara Women's University |
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Principal Investigator |
林 拓也 Nara Women's University, 文学部, 准教授 (90322346)
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| Keywords | 職業志向性 / 計量社会学 / アスピレーション |
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| Research Abstract |
前年度に実施した調査およびその回答データに基づいて分析を行い、その結果をまとめた上で、下記の発信・発表を行った。
(1) 調査に協力してもらった回答者のうち、調査結果のフィードバックを希望する人に対して、主要な集計結果をまとめたレポートを作成し、調査を委託した業者を経由して送付した。
(2) 学術研究としての重要性をまとめるに際し、他の研究者からの評価・コメントを受けることを目的として、日本社会学会大会にて学会報告を行った。その内容は、従来の研究において職業特性・志向の中心として位置づけられてきた「地位」特性およびそれに対する志向(アスピレーション)/「地位」に特化せずに多元的な職業特性およびそれらに対する志向を対比させつつ、両者の有効性について特性認知・選好・達成という各段階にわたって検討を行うというものである。特性認知の次元として、回答者の職業間の類似判定データから析出されたのは、「安定的地位」「組織一技能」「裁量」という3つの特性であり、それらに対する選好および達成の分析結果からも、「地位」のみによる一元的モデルより多元的モデルの有効性が高いことが明らかとなった。ただし、ここで扱った地位尺度が、威信や評価としての特性であることとあわせ、析出された「多元的」特性・志向は、不平等を構成する社会的資源の一種とも考えられることから、単に「多元的」特性・志向というよりも、「多元的な地位」特性・志向として捉えなおす必要性も示唆された。
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Research Products
(1 results)
