2007 Fiscal Year Annual Research Report
軍隊の駐留と関連するマイノリティ層の総合的研究-岩国市を中心に-
Project/Area Number |
19530446
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
野入 直美 University of the Ryukyus, 法文学部, 准教授 (90264465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 泰郎 広島国際学院大学, 現代社会学部, 准教授 (80281765)
山本 かほり 愛知県立大学, 文学部, 准教授 (30295571)
高畑 幸 広島国際学院大学, 現代社会学部, 講師 (50382007)
山本 薫子 山口大学, 教育学部, 准教授 (70335777)
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Keywords | 軍隊 / マイノリティ / 基地 / 基地雇用員 / 岩国 / アメラジアン / 国際結婚 / 沖縄 |
Research Abstract |
今年度は3回の研究会と、1回の岩国市におけるフィールドワークを行った。 研究会では、「軍事都市の成立とマイノリティ層の研究」について、軍隊と地域という視点で行われた先行研究をサーベイした。歴史学には、軍都の形成についての一定の蓄積があるが、われわれの研究会が共有している社会学的な関心にはかならずしも合致しない。社会学では、軍隊とマイノリティについての研究は、青木秀男(2002)「軍都と労働-広島・福島町を事例に」(『部落解放ひろしま』)などの蓄積があるが、軍経済が地域社会に及ぼす影響、人口構成、軍隊への産業の依存度、軍人(兵)の階層と文化など、社会学的な研究テーマ群についての理論的な分析枠組みの作出は、これからの作業であることが確認された。次年度は、シンシア・エンローの女性と軍隊についての先行研究をサーベイする予定である。 また、沖縄における基地の駐留と都市化をめぐる先行研究をサーベイし、基地雇用員のライフコース研究について、岩国市で比較研究を行う可能性を議論した。 フィールドワークでは、呉市総務部基地調整係、岩国市市民活動支援センター、岩国国際交流ネットワークなど、関連団体から、岩国とその周辺部の基地の駐留と市民生活への影響、それぞれの活動内容について聞き取りを行った。
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