2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530465
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
岡田 あおい Teikyo University, 文学部, 教授 (50246005)
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Keywords | 社会学 / 家族社会学 / 家族史 / 歴史人口学 / 世帯 / 直系家族 / 宗門改帳 |
Research Abstract |
本研究は、東北日本2地域(会津山間部4ヵ村・二本松平野部3ヵ村)と中央日本1地域(美濃平野部6ヵ村)の宗門改帳を史料とし、徳川後期農民のライフイベントが直系家族世帯形成にどのように反映しているのかを明らかにすることが目的である。3地域間の共通点と各地域の独自性を発見することにより、徳川時代の直系家族世帯形成のメカニズムと各地域の人口学的条件がどのように直系家族世帯形成に影響を及ぼし、歪みが生じるのかを解明する。 本研究2年目にあたる平成20年度は、データの確認と入力作業を中心に行った。具体的には、以下のような作業を実施した。 (1)データの確認・入力作業:平成19年度におこなった分析指標と分析方法の確認作業に基づき、平成20年度は、本格的にデータベースの構築を行う。本年は、南杉田村のデータベースを完成させた。 (2)成果公表:申請者が平成15年度-17年度の3年間に構築したデータベースから、完成度の高い会津山間部の世帯に関する指標を分析し、2008年10月23日-26日に開催された33nd Social Science History Association Annual Meetingで報告した。この報告は、高橋美由紀氏(日本学術振興会特別研究員)との共同報告であり、申請者は公務の関係で欠席。 (3)現地調査:本年度は、申請者の公務及び個人的な理由により、出張ができなかった。来年度は、最終年であるが、本年度取り残している調査を実施したい。
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