2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530465
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
岡田 あおい Keio University, 文学部, 教授 (50246005)
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Keywords | 社会学 / 家族社会学 / 家族 / 歴史人口学 / 世帯 / 直系家族 / 宗門改帳 / ライフコース |
Research Abstract |
本研究は、東北日本2地域(会津山間部4ヵ村・二本松平野部3ヵ村)と中央日本1地域(美濃平野部6ヵ村)の宗門改帳を史料とし、徳川後期農民のライフイベントが直系家族世帯形成にどのように反映しているのかを明らかにすることが目的である。3地域間の共通点と各地域の独自性を発見することにより、徳川時代の直系家族世帯形成のメカニズムと各地域の人口学的条件がどのように直系家族世帯形成に影響を及ぼし、歪みが生じるのかを解明する。 本研究最終年度にあたる平成21年度は、昨年度に引き続き、データベースの構築を行うとともに、昨年度完成した南杉田村のデータベースを用いて、人口および世帯構造の基本的な指標について分析した。具体的には、以下のような作業を実施した。 (1)データの確認・入力作業:平成19年度におこなった分析指標と分析方法の確認作業に基づき、平成21年度もデータベースの構築を行った。本年度は、西条村のデータベースを作成した(未完成)。 (2)成果公表:南杉田村の基本的な状況を明らかにする論文をまとめ、平野敏政編著『家族・都市・村落生活の近現代』に執筆。 データの確認作業、およびデータベースの構築に予想以上の時間がかかってしまい、当初の目的を果たすには至らなかったが、着々とデータベースは完成しつつある。本研究期間は終了するが、引き続きデータベースの構築作業を続け、できるだけ早く研究成果を発表したいと思う。
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