2008 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化する消費と社会構造の関連についての経済社会学的研究
Project/Area Number |
19530473
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
間々田 孝夫 Rikkyo University, 社会学部, 教授 (10143869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水原 俊博 立教大学, 社会学部, 助教 (10409542)
寺島 拓幸 文京学院大学, 人間学部, 助教 (30515705)
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Keywords | グローバル化 / 消費 / 消費文化 / 社会調査 / 社会構造 |
Research Abstract |
本研究は消費社会化の著しい日本を含む東アジアについて、消費文化におけるアメリカ化と非アメリカ的多様化の実相を理論的かつ実証的に明らかにすることを目的とする調査研究プロジェクトである。こうした研究はこれまでイデオロギー論争の様相を含んだものが多かった。それに対して文献、理論研究とともに大規模量的調査よる実証研究である点に、本研究の意義、重要性を認めることできる。当初の研究計画として、平成19年度は日本のグローバル消費に関する実証研究、東アジア諸国のグローバル消費、特に消費の多様化の側面に関する文献および理論研究を行い、さらに平成20年度は前者についてはデータ分析、学会報告、論文発表、調査報告書の作成、後者については東アジア諸国のグローバル消費、特に消費の画一化の側面に関する文献および理論研究を行う予定であった。平成19年度は上述した文献、理論研究及び大規模量的調査を無事、行うことができた(調査概要:実査期間:11-12月、対象:首都圏(新宿40km圏)の70歳未満の有権者、標本規模:3,200件、抽出法:選挙人名簿を用いた多段無作為抽出法)。平成20年度は前年度に収集した調査データの分析、検討を繰り返し、11月の日本社会学会の年次大会では、本調査データの分析に関する報告者で一部会(消費と生活(文化・社会意識(2))を占有し、それぞれ分析結果を報告した。それ以降もデータ分析を継続し、年度末にかけてそれまでの研究成果を調査報告書としてまとめた。なお、平成20年度における文献、理論研究は上述した調査研究の先行研究サーベイ、仮説設定作業でおもに行われた。以上のように、平成20年度も当初予定した研究計画を概ね履行することができたが、今後も本調査研究の成果に関して積極的に学会報告、論文発表し、また、同様のテーマで大規模量的調査を継続していきたいと考えている。
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Research Products
(4 results)