2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530474
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鳥越 皓之 Waseda University, 人間科学学術院, 教授 (80097873)
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Keywords | 湧き水 / コミュニティ / 水利用 / 水質 |
Research Abstract |
沖縄をはじめとして、長野県小諸市など日本国内の水辺に関わる地域を訪れフィールド調査を行った。伝統的な湧き水の利用実態、またその水の水質の測定などを行った。集中的に調査をした湧き水施設は、南城市垣花の樋川および同市の仲村渠樋川および糸満市の嘉手志川である。この水辺環境を政策的に考える場合、我が国においてはとりわけ地域コミュニティが大切な役割を果たすので、調査期間中は、とりわけ環境の保全とコミュニティのあり方について意をそそいだ。その成果の一つとして、形としては一般向けであるが、新書の形の書物も出版することができた。ただ、そこでは昔年の関心であるまちづくりについて、かなりの頁を割くことにはなった。 沖縄の研究を通じて、湧き水施設の利用の実態を詳しく調査し、また、その結果に基づいて、地元のコミュニティでどのような使い勝手のよさ(ユーザビリティ)を確立できるものなのかを検討した。人間工学で発達したユーザビリティの考え方を導入し、地域の環境的問題に適用しやすいようにモデルを変形して、それで分析を行った。現在、沖縄では上水道が普及していっているが、それは北部のヤンバル地方のかなりの数のダム建設による森林破壊を前提としているので、なんとかそれに代わる政策をつくる必要があるのである。その政策について、当該年度に学会報告を行ったが、それはまだペーパーの形では公表できず、翌年に学会誌に公表する予定である。
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Research Products
(1 results)