2007 Fiscal Year Annual Research Report
インタビュー調査による世代間の財・サービスの公的移転と私的移転の関係に関する研究
Project/Area Number |
19530481
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
大和 礼子 Kansai University, 社会学部, 教授 (50240049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩渕 亜希子 追手門学院大学, 社会学部, 講師 (70420429)
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Keywords | 公的移転 / 私的移転 / 介護 / 育児支援 / ジェンダー / きょうだいの連帯 / 老いの意味 / 科学的育児の影響 |
Research Abstract |
本年度の研究の目的は、来年度以降に行うインタビュー調査のためのより詳細な仮説の構築と、インタビュー項目の確定である。そのために、まず世代間関係についての文献のレビューを集中的に行った。公的年金制度、公的医療保険制度などの再構築に関する文献、家族内の世代間での金銭・モノ・サービスの援助、育児の援助、家族介護、遺産、同別居などの文献を読み、公的移転と私的移転の相互関係がどうなっているのか、財の移転(年金、遺産相続、贈与など)とサービスの移転(介護、育児の援助など)の相互関係がどうなっているのか、核家族文化を背景にもつ欧米での世代間関係と、直系家族文化を背景にもつ日本の世代間関係の共通点と相違点などにについて、先行研究の知見を調べた。また国内・外の学会や研究会に参加し、このテーマに関して現在どのような研究が行われているのか研究状況を調べ、他の研究者と意見交換を行った。さらに研究代表者や分担者がこれまで行ってきたインタビュー調査の中で、このテーマと関連が深い調査のデータを再分析し、どのような質問が適切なのかについても検討した。これらの検討によって、来年度以降の調査で検証していく仮説を構築し、質問項目を検討した。具体的には、老親に対する扶養・介護や、子世代への育児支援は、誰がどのように行ったか、なぜそのような方法で行ったのか、出生コーホート、ジェンダー、階層などによってどう異なるか、などである。
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Research Products
(2 results)