2009 Fiscal Year Annual Research Report
わが国における学校ソーシャルワーカーの人材養成に関する研究
Project/Area Number |
19530503
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
門田 光司 Fukuoka Prefectural University, 人間社会学部, 教授 (50269081)
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Keywords | 学校ソーシャルワーク / 学校ソーシャルワーカー / 不登校 / 非行 / 発達障害 / 生徒指導 |
Research Abstract |
平成21年度においては、(1)平成21(2009)年4月14日-17日にニュージーランドにて開催された第4回国際学校ソーシャルワーク会議にて、本研究調査を踏まえた研究発表を行った。また、この会議に各国の学校ソーシャルワーカーや研究者よりそれぞれの国の学校ソーシャルワーカー人材養成に関する豊富な情報を得ることができた。また、(2)わが国の学校ソーシャルワーカーが学校教育現場で求められる知識・技能等を調査するために、日本学校ソーシャルワーク学会主催の学校ソーシャルワーク研修(九州・沖縄地区研修、北海道地区研修、東北地区研修、関東甲信越地区研修)時にて、学校ソーシャルワーカー64名を対象にアンケート調査を実施した。その結果、不登校や発達障害、非行等の専門的知識に加え、面接技法や関係機関の調整技能等を必要とする回答が多く見られた。さらに、(3)韓国での学校社会福祉士の人材養成について調査研究を実施するため、平成22年3月1日-5日に韓国学校社会福祉士協会及び韓国学校社会福祉学会を訪れた。韓国の学校社会福祉士の養成は、1級社会福祉士を基盤に学校社会福祉や児童福祉、教育学に関して大学での科目履修と240時間の学校現場実習をえて、資格試験が課せられていた。この韓国での学校社会福祉士の養成はわが国の学校ソーシャルワーカーの人材養成において有意義な調査結果を得ることができた。そして、(4)社団法人・日本社福祉士養成校協会は平成21年度より「スクール(学校)ソーシャルワーク認定課程」を福祉系大学等に開講する制度を発足させた。この認定課程のあり方や内容に際して、研究代表者は委員会のメンバーとして本調査研究成果を踏まえ、わが国の学校ソーシャルワーカー養成について提言していった。その結果、本調査研究を踏まえた人材養成課程が構築され、平成21年度よりわが国においても学校ソーシャルワーカーの人材養成が開始されることとなった。
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Research Products
(5 results)