2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530506
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
鈴木 幸雄 Health Sciences University of Hokkaido, 看護福祉学部, 教授 (20171267)
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Keywords | 里親 / ソーシャルサポート / 養育観 |
Research Abstract |
本研究は里親支援の方向性に関する基礎的な指針を得ることをねらいとし、平成20年度の調査研究では、札幌市(都市部)の登録里親全数の109名に対し、自記式質問紙を用いた郵送法の調査を実施した。質問項目は、基本属性に関する項目、委託児童との生活に関する項目、情緒的支援ネットワーク認知尺度とした。 質的変数の解析については、単変量解析ではx^2検定を実施し、多変量解析では目的変数を情緒的疲弊度の高低の2群、説明変数をソーシャルサポートの高低として独立性の高い項目を検出した。 単変量解析を実施した結果、情緒的支援ネットワーク認知尺度で設定した、「家族カテゴリー」、「里親仲間カテゴリー」、「児童相談所カテゴリー」の全ての項目において有意差は認められなかった。 以上から、都市部の里親の情緒的疲弊(ストレス)は低い傾向にあるという結果が得られた。この知見は平成19年度の郡部を対象にした里親の調査結果と差異がみられ、その要因を検討することが課題として残された。
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