2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者虐待防止のための高齢者へのエンパワメントを促進する予防プログラムの開発
Project/Area Number |
19530510
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
山口 光治 Shukutoku University, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (90331579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 伸子 東洋大学, 社会学部, 助手 (60408961)
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Keywords | 社会福祉関係 / 高齢者虐待 / エンパワメント / 予防プログラム |
Research Abstract |
本研究事業は、高齢者虐待の発生を予防するために、高齢者自身の内的な力が活かされる社会環境となるように、高齢者を取り巻く家族や住民、保健・医療・福祉専門職などの社会環境の側に対してワークショップ等により働きかけていく支援プログラム開発を目的としている。 一年目は、以下の取り組みを行った。まず、第1段階として本研究の推進にあたり研究委員会を設置し、研究内容の検討、事例調査、モデルプログラムの検討を行った。委員には、地域でのプログラム実施のために長野市、市川市、金沢市から自治体の高齢者福祉関係者、在宅ケアやソーシャルワークの研究者等含め研究協力者6名に依頼した。第2段階として、前年度までに実施した各種調査から抽出された、社会環境の側に働きかけることが可能なアイデアを整理した。また、先行研究の成果についても文献研究を行った。第3段階として、高齢者虐待対応事例調査を三重県志摩市、石川県金沢市、東京都多摩地区、大阪府田尻町、千葉県松戸市にて自治体や地域包括支援センターの協力を得て実施した。虐待に対応している専門職のインタビュー調査から、社会環境の側に予防的に関わるべき内容や専門職の研修に必要な内容について分析を行った。また、志摩市で上演されている住民への虐待防止の演劇について調査を行った。第4段階では、米国での先行事例調査を高齢者虐待予防とDV防止にチームで取り組むオハイオ州クリーブランドのラウンドテーブルに対して行った。特に、高齢者虐待を未然に防ぐために高齢者本人へのアプローチや家族・地域住民へのアプローチ、専門職へのアプローチについて調査した。第5段階として、各地での虐待防止実践調査をふまえ住民向け及び専門職向けモデル支援プログラムの素案を策定し、研究委員会にて検討を行った。
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Research Products
(2 results)