2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヘンリ・ナウエンの福祉思想―「弱さ」とスピリチュアリティをめぐる逆説―
Project/Area Number |
19530526
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
木原 活信 Doshisha University, 社会学部, 教授 (20275382)
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Keywords | ヘンリ・ナウエン / スピリチュアリティ / 福祉思想 / 自殺予防 / ソーシャルワーク / キリスト教 / 弱さ / ラルシュ |
Research Abstract |
本研究では、スピリチュアリティの研究を基底に、知的障害者施設ラルシュのケアワーカーに転じた思想家、神学者、福祉実践家であるヘンリ・ナウエンの「創造的弱さ」「スピリチュアリティ」という概念をとりあげ、その福祉実践思想と実践価値について研究した。 ナウエンの福祉思想は、科学主義、パワーと強さに象徴される現代社会の逆説として、人間そのものの「傷つきやすさ」や「弱さ」のもつ神秘性と逆説的パワーを提起しているが、これまでにない新しい斬新敵な福祉の発想と可能性をもっている。 今年度は、これら一連のナウエンの福祉思想の、解析を中心にして評価していった。これらの研究の第一人者であるロヨラ大学のソーシャルワーク学部のDaniel Lee教授より、昨年に続き特にスピリチュアリティに関する国際動向を踏まえ研究レヴューを受けることができた。 まだ十分に熟成しているとは言いがたいが、そして11月においては、北米キリスト教社会福祉学会において研究発表を行うことができた。キリスト教社会福祉学会やキリスト教神学の雑誌においても、関連する基礎的議論であるスピリチュアリティやキリスト教社会福祉実践の思想の一旦について研究成果を報告することができた。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
木原活信
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Journal Title
「マッピング・プラクティスの活用」pp.117-125「利用者の言説・語りの構成事例」『新しいソーシャルワークの展開』(ミネルヴァ書房)
Pages: 226-233
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[Journal Article]2009
Author(s)
木原活信
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Journal Title
「社会福祉領域におけるナラティヴ論」『ナラティヴ・アプローチ』(野口裕二編)(勁草書房)
Pages: 153-169
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