2008 Fiscal Year Annual Research Report
大学を人的・情報的地域資源とする『今働けないひと』への労働機会の創出
Project/Area Number |
19530533
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
望月 昭 Ritsumeikan University, 文学部, 教授 (00166323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 崇 立命館大学, 文学部, 准教授 (50340477)
藤 信子 立命館大学, 応用人間科学研究科, 教授 (30388102)
中村 正 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90217860)
佐藤 達哉 立命館大学, 文学部, 教授 (90215806)
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Keywords | 障害者就労支援 / 学生ジョブコーチ / キャリアアップ / 就職支援から就労継続支援へ / 情報移行 / ひきこもり / ファーストステップ・ジョブグループ / 自己決定 |
Research Abstract |
1.知的障害のある生徒・卒業生に対する就労支援 学生ジョブコーチによる実践的研究を行った。今年度は、総合支援学校の実習のみならず、1)一般企業へ就労した卒業生徒のフォローアップ支援、2)福祉就労場面でトラブルケースになった卒業生徒の支援、という本格的なジョブコーチ的な作業を含むことになった。この作業に関して、当初の目標設定にもあった「キャリアアップ」に向けて関係者との合議も含めた作業が行った。 その結果、ジョブコーチという第三者的立場からの観察・分析から、依然として各セクター(企業、学校・福祉施設)における「情報移行」の貧弱さ、またその必要性の認識の低さが際立った。また就労支援に必要な地域資源に関する情報が保護者に周知されにくい、という現状も明らかになった。また関連研究として京都市における障害者就労の実体調査を行ったが、上記したような情報共有の乏しさ、特別支援学校からの就労において特設クラスであれ非常勤が大部分を占めていることなどが浮き彫りになった。「就職支援から就労継続のための支援」に大きく方針を転換することが求められる。 2.長期ひきこもりの個人に対する支援 ひきこもりの子息を持つ親グループ「ファーストステップ・ジョブグループ(FSJG)」の活動を中心に実践的研究を継続している。既に何名かはFSJGを「卒業」しセコンドステップに進んでいる。成功の背景にある原理は「行動の選択肢拡大」「自己決定の徹底」である。
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Research Products
(9 results)