2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本におけるスクールソーシャルワークの実証的開発研究-福祉の固有性の探求-
Project/Area Number |
19530535
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
山野 則子 Osaka Prefecture University, 人間社会学部, 准教授 (50342217)
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Keywords | スクール / ソーシャルワーク |
Research Abstract |
本研究は、SSWを福祉の子ども家庭相談体制に位置づけ、福祉ニーズに対応するスクールソーシャルワーク以下、「SSW」とする)について、実際に実態調査からプログラム作り・その普及・養成プログラムも視野に入れることを目的としている。目的実行には、1)SSWの対象とする学校における福祉ニーズの測定、2)実際に実施している大阪のSSWの整理、3)先進している海外におけるSSWの調査、4)ニーズからその対応プログラムの検討、5)SSWの実践モデルの策定とその効果測定、6)モデルの普及が必要かと考え、3カ年による計画を立案した。そのうち、平成20年度は2年目に辺り、当初、1)スクールソーシャルワーカーにグループインタビュー、個人インタビューを実施し、その分析を行った。2)イリノイ大学シカゴ校、アーバナシャンペイン校から教授を招聘し国際シンポジウムを開催した。3)19年度から継続して、SSW研究会を20年度に8回実施してきた。 SSW事業は、2005年から大阪で組織的に始め、2008年度からそこをモデルに国において予算化した。この流れのなかで、日本で先進してきた大阪を調査ベースにしながら、それをまとめ、モデルを作成していくことはSSW制度構築に意義がある。実際に文部科学省担当課から実践事例集の作成に協力してきた。本研究の学会発表、図書発表などの効果もあり、日本全体でSSWの養成を考えようとSSWerの養成の検討を積み重ね、日本社会福祉養成校協会スクールソーシャルワーク教育課程認定審査を制度化し委員として貢献した.本領域は、これから新しく日本において制度として構築しようとする領域であり、その領域において、本研究の意義は大きい。
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