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2009 Fiscal Year Annual Research Report

ひとり親家族における子どもの発達を保障する「自立支援」に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 19530540
Research InstitutionKobe Gakuin University

Principal Investigator

神原 文子  Kobe Gakuin University, 人文学部, 教授 (50186178)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本村 めぐみ  和歌山大学, 教育学部, 講師 (80347658)
Keywordsひとり親家族 / 子どもの発達 / 自立支援 / インタビュー調査 / 子どもの生活支援 / 高校生調査
Research Abstract

わが国のひとり親家族で育つ子どもたちの「自立」に焦点をあてて、ひとり親家族における親と子どもを対象にしたインタビュー調査を行い、高校生と大学生20名以上のインタビューデータを得た。また、2008年度に実施したひとり親家族で育つ高校生対象のアンケート調査と比較するために、ふたり親家族で育つ高校生にアンケート調査を実施し、ひとり親家族の生活状況と子どもの発達段階の違いによる生活困難の違いを明らかにするために、データ収集と分析を行った。
インタビューからは、ほとんどの子どもたちが、(1)親が離婚してひとり親家族になったことを、好意的に受け入れているということ、(2)親の頑張りを評価していること、(3)できるだけ、親には心配や負担をかけないように気遣っている子どもたちが少なくないこと、(4)日常生活では、困ったことがないと応える子どもが少なくないが、(5)高校進学は、確実に合格できること、自宅から近いこと、奨学金を受けることが当然で、大学で奨学金を授業料にあて、アルバイトで生活費を稼いでいる学生も少なくなく、卒業時には、700万~1000万円くらいの借金を背負うことが明らかになった。
アンケート調査からは、高校生で、親から小遣いをもらっていない子どもは半数近くおり、アルバイトをしている割合が高く、アルバイトをしている高校生では、大学進学希望が少ないこと、そのため、授業以外の学習は、なかば諦めている様子が浮かび上がってきた。
ひとり親家族で育つ子どもたちが、社会へ巣立っているにあたって、加重な借金を背負う必要がないような、また、高校生活、大学生活を、アルバイトに明け暮れるのではなく、充実した学生生活を送ることができるような支援が不可欠であることが明らかとなった。

  • Research Products

    (4 results)

All 2010 2009

All Journal Article (3 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article]2010

    • Author(s)
      神原文子
    • Journal Title

      日本の子づれシングルと子どもたち,『多様な家族における新しい福祉モデルの国際比較研究-若者、ひとり親家族、高齢者』411頁(中嶋和夫・尹靖水・近藤理恵編)(学文社)

      Pages: 48-66

  • [Journal Article] 現代日本の子づれシングルと子どもたち2009

    • Author(s)
      神原文子
    • Journal Title

      立命館言語文化研究 21-1

      Pages: 7-27

  • [Journal Article]2009

    • Author(s)
      神原文子
    • Journal Title

      ひとり親家庭のくらしと子育てを支援する社会運動,『大阪社会労働運動史』第9巻 総733頁((財)大阪社会運動協会編)

      Pages: 475-489

  • [Presentation] ひとり親家族の子どもの育ちと向き合う2009

    • Author(s)
      神原文子
    • Organizer
      日本教育社会学会
    • Place of Presentation
      早稲田大学
    • Year and Date
      2009-09-11

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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