2008 Fiscal Year Annual Research Report
てんかんをもつ人への臨床ソーシャルワークに関する研究
Project/Area Number |
19530544
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
眞砂 照美 Hiroshima International University, 医療福祉学部, 准教授 (40330708)
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Keywords | 医療・福祉 / ソーシャルワーク / てんかん / 相談記録 / M-GTA |
Research Abstract |
平成20年度は、前年に引き続き、てんかん相談を行っている医療ソーシャルワーカー等の相談員にてんかん相談についてのインタビューを行い、延15名のデータを収集した。尚、インタビュー調査データに関しては、日本社会福祉学会の倫理規定を遵守し、インターネットに繋がないパソコンを使用し、鍵付きの保管庫でデータ管理した。このインタビューを元に、てんかん相談における現象、クライエントと家族、相談員の間の相互作用、相談のプロセス等について修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)による分析を行った。 また、てんかんの相談記録60事例を、SPSSのText分析ツールを用い、てんかん相談における因子・要素の抽出を行い、てんかん相談記録フォーマットに入れるべき基本項目等について整理しているところである。詳細については成果報告書に記載する。 また、てんかんの典型事例を構成し、てんかん相談における着眼点、制度利用との関係、援助の方法、てんかん特有の問題点、クライエントのもつストレングスへの気づき等について記した。(『実践に学ぶ医療ソーシャルワーク』2009年) 平成20年10月の第56回日本社会福祉学会全国大会(岡山県立大学)にて、「てんかんケアに期待される医療ソーシャルワーク-黎明期のてんかん運動と近年の当事者への調査結果からの考察-」を行うとともに、この発表をもとに、てんかん相談における医療的課題、社会的な課題、ソーシャルワーク技術の各課題について整理した論文「てんかん事例における医療ソーシャルワークの今日的課題」を執筆し、『社会医学研究』に投稿した。
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Research Products
(2 results)