2007 Fiscal Year Annual Research Report
幼稚園-小学校移行期における仲間滴応要因の発達精神病理学的検討
Project/Area Number |
19530555
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中澤 潤 Chiba University, 教育学部, 教授 (40127676)
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Keywords | 緒情制御 / 社会的問題解决 / 仲間関係 / 環境移行 / 社会的行動 / 発達精神病理学 |
Research Abstract |
本年度は初年度であり,本研究で用いる生理的指標である皮膚温サーモグラフィーの有効性と,幼児,児童における愛着測定法の検討を行った。 1.皮膚温ーモグラフィーの有効性の検討情緒制御の査定課題であるMISC視聴時の生理反応を,大学生を対象に心拍と皮膚温サーモグラフィーから検討した。心拍数はポジデイブな情緒喚起時とネガティブな情緒喚起時に差はないが,ポジティズエピソード直後の安静時では上昇し,ネガティブエピソード直後の安静時では低下し,その差が大きくなった。反膚温サーモグラフィーでは額,鼻梁では影響は見られなかったが,鼻頭ではポジティブェビソードよりネガティプエビソードで体表温度が上昇した。情緒喚起時とネガティブ後安静時の心拍増加と鼻頭の体表温増加に相関が見られた。鼻頭部の体表温度変化が情緒喚起及び制御時の非侵襲的生理変化の指標として有効であることが示された。 2.幼児、児童における愛着測定法の検討 Finnegan, R.A Hodges. E.VE.&Perry_D_G. (1996)の児童用愛着関係質問法の日本版を作成し,父親。母親との愛着測定を行った。父親ど安定愛着関係を持っ幼児の父親は,父親との不安定愛着の幼児の父親に比べ,母親から育児参加度が高いと見なされていた。 以上の結果は,本研究で用いる諸測度が適切なものであることを示している。
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