2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530569
|
Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
諸井 克英 Doshisha Women's College of Liberal Arts, 生活科学部, 教授 (80182286)
|
Keywords | 親子関係 / アダルト・チルドレン / 青年 / 父親 / 母親 |
Research Abstract |
親子関係認知に関する先行文献の収集を行い,本研究全体の指針を再度確認した。そのうえで,親子関係認知の基本構造を計量的に把握するために,大学生女子を対象とする質問紙調査を2007年秋に実施した。この調査では,「過去(小学上級学年)の対父親・対母親経験」,「現在の家族関係認知」,「家族経験に関わる自己評価としてのアダルト・チルドレン傾向」に関する一連の測度に回答させた。これらの測度は,申請者の先行研究で開発したものである。現在,解析中であるが,測度ごとに因子分析などを用いて尺度分析を行ったうえで,親子関係認知の基本構造を共分散構造分析などによって明らかにする。この調査とは別に,過去(小学上級学年)の親子経験を自由想起させる質問紙を作成した。その際,父親と母親ごとに,肯定的経験と否定的経験をそれぞれ自由に記述させるようにした。この自由記述質問紙を2008年1月に男女大学生を対象に実施した。データ整理中であるが,これによって,過去の親子経験の基本構造をWord Minerなどを駆使して検討する。なお,自由記述質問紙については,2008年度にも追加データを収集する予定である。これらの2種類の調査の結果を踏まえ,親子関係認知の基本構造をより精細に解明するための調査を2008年度に実施することとなる。
|