2007 Fiscal Year Annual Research Report
家族システムの発達・変容に世代間の相互作用が及ぼす影響
Project/Area Number |
19530602
|
Research Institution | Jin-ai University |
Principal Investigator |
赤澤 淳子 Jin-ai University, 人間学部, 准教授 (90291880)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 大祐 仁愛大学, 人間学部, 講師 (40374871)
水上 喜美子 仁愛大学, 人間学部, 講師 (00387408)
|
Keywords | 家族システム / 世代 / 地域 |
Research Abstract |
平成19年度は、仮説モデル構築のため、精力的に家族関係、地域の特性、高齢者に関する文献の収集を行った。そして、研究代表者および研究分担者は、各担当部分の研究をレビューし、そこから得られた知見をもとに、質問項目を選定し、質問紙法による予備調査票を作成した。予備調査は、三世代同居率が高く、共働き世帯が多く、さらに高齢者人口も多いという特徴をもつ福井県において実施された。本調査では、祖父母世代、親世代、子(孫)世代の三世代に各々質問紙調査を実施する予定であるが、予備調査で、大学生と大学生の親という二世代を調査対象とした。また出来るだけ世代間の関係が分析できるよう、親子のペアデータで回収出来るよう努力した。調査は2008年1月〜2月に実施され、調査票には親子別々に記載を求め、集合調査法により回収した。調査内容は三世代同居観、祖父母観、性役割意識、規範意識、高齢者観、自尊感情などであった。現在、これらのデータを入力中であるが、親世代、子世代のデータを単独で分析するだけでなく、ペアデータとして検討し、家族内の親子関係や夫婦関係についても分析し、個人の変数が家族関係に及ぼす影響などについても検討する予定である。予備調査の分析結果から、家族システムの発達・変容に世代間の相互作用が及ぼす影響に関する仮説を構築する所存である。その仮説に基づき本調査の項目が設定されることになる。よって、平成19年度に予備調査を実施できたことは、本研究の大きな意義として位置づけられよう。
|