2008 Fiscal Year Annual Research Report
加齢および高齢者に関する知識とイメージを測定するテストの開発
Project/Area Number |
19530607
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
奥村 由美子 Kawasaki University of Medical Welfare, 医療福祉学部, 講師 (70412252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久世 淳子 日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (50221221)
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Keywords | 加齢 / 高齢者 / イメージ / 認知症 / 生涯発達 |
Research Abstract |
本研究では、(1)今の日本の実情に合い、学校教育や高齢者への専門的支援、地域での支援活動など様々な場面で使える、加齢および高齢者に関する知識とイメージを測定するテストを開発すること、(2)加齢や高齢者について教えるための教材を開発し、実際に作成したテストを組み込んだ講義や研修内容を検討すること、を目的としている。平成20年度は前年度の調査結果の分析をさらにすすめ、(1)大学生が高齢者にもつイメージは対象となる大学生により違いがあること、(2)大学生の発達過程での祖父母や高齢者とのかかわり方にそれほどの違いがない場合には、祖父母への肯定的感情や親の祖父母への態度、高齢者全般とのかかわりとの関連は、認知症高齢者と健常高齢者のいずれのイメージにも関連する可能性があることがわかった。さらに、これまでは認知症高齢者と健常高齢者のイメージを測定してきたが、より一般的な、加齢や高齢者に関する知識、およびイメージの測定方法の検討につなげるために、新たに高齢者のイメージを調査し、イメージ、加齢、認知症に関する項目の改訂のための検討を始めた。また、認知症に関する知識の項目は(1)正答率が高いこと、(2)得点の高さと認知症高齢者イメージとの間に関連が見られないこと、などから改訂の必要性があると考えられ、項目の改訂を試みた。もっとも正答率が高い項目についてはこれまでと同じ項目で、新しく加えた遺伝に関する項目の正答率はもっとも低く、改訂を加えた2項目では正答率が上がったものと下がったものに分かれた。改訂しなかった項目についてはほとんど正答率に違いが見られなかった。今回の項目改訂により、「認知症の認識」については関連が見られる項目が2項から7項目に、「認知症高齢者イメージ」については0から2項目に増加し、認知症高齢者に対するイメージとより関連する、認知症に関する知識をたずねる項目になったと考えられた。
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Research Products
(5 results)