2007 Fiscal Year Annual Research Report
自然災害の危機的介入後のアフター・ケアのガイドライン作成
Project/Area Number |
19530615
|
Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
五十嵐 透子 Joetsu University of Education, 大字院・学校教育研究科, 准教授 (90293349)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 敏恵 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (40308226)
井沢 功一朗 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 講師 (00324020)
|
Keywords | 危機的介入 / アフター・ケア / ガイドライン / 自然災 / 教育機関 |
Research Abstract |
初年度は、継続したデータの蓄積と蓄積してきたデータ入力と分析を行った。データは中越地震の震源地にもっとも近い地域の小学校3校および中学校1校の計4校の、10-20項目からなる健康状態調査票と個別相談表の2種類である。加えて、被災状態と地域性、豪雪地帯という特殊性なども考慮し、まず地震発生後からの経時的流れを5区分した。この経時的流れの5カテゴリーは外部専門家2名にも検証を依頼し、信頼性を高めている。個別相談表に基づき対象となった児童生徒の状態のカテゴリー化と対応分類を、時期毎に行った。カテゴリー化においては、児童と生徒での発達段階上での表現型の違いを考慮した。最新の危機的状態に対する対応や課題に関し、アメリカと国内で情報収集も行い、2年目のデータ分析に活用できるようにした。 さらに、惨事ストレスの問題もアフター・ケアのガイドラインにおいて含めておく必要があることが、継続したデータ収集、アメリカと国内での最新の課題、外部専門家との意見交換でも明らかになり重要性が考えられたため、惨事ストレスへの対応も含めて情報収集と課題の検討を行った。
|