2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530619
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 義美 Nagoya University, 環境学研究科, 教授 (50126835)
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Keywords | セルフヘルプ / フォーカシング / 風景天気表現法フォーカシング / つぼイメージ・フォーカシング / 風景天気画の評定尺度 |
Research Abstract |
セルフヘルプ技法としてのフォーカシングの可能性に注目して、フォーカサー(フォーカシングをする人)が一人でも、パートナーと二人でも、あるいは小グループでも行えるセルフヘルプ・フォーカシングの開発と実施マニュアルを作製することが最終の目的である。 1.セルフヘルプ技法として用いる場合のフォーカシングの体験やプロセスの特徴および問題点を明確にし、どのような内容と手順でフォーカシングを学ぶ(教授・学習する)とよいかを検討した。 2.セルフヘルプ・フォーカシングとしての可能性がある(1)風景天気表現法フォーカシングと(2)つぼイメージ・フォーカシングをとりあげ、それぞれの教示とふりかえり用紙を工夫し、それらの教示を用いてこれらのフォーカシングを一人で実施してもらった。その体験をふりかえり用紙に記述してもらい、その体験記述内容を分析して、これらのフォーカシングの体験の特徴や内容を明らかにした。こうして風景天気表現法フォーカシングとつぼイメージ・フォーカシングは、セルフヘルプ技法としてかなり有効であることが示された。より安全に効果的に行うためには、さらに教示や実施上の工夫や改良が必要であるので、検討を続けている。 3.風景天気表現法フォーカシングは2回実施することを原則にしているが、この2回の風景天気画の変化を評定する尺度を作成するべく取り組んでいる。評定に用いる項目を特定するために、評定尺度の信頼性を検討している。
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