2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530619
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 義美 Nagoya University, 環境学研究科, 教授 (50126835)
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Keywords | セルフヘルプ / フォーカシング / 風景天気法フォーカシング / つぼイメージ・フォーカシング / 風景天気図の評定尺度(VMS) |
Research Abstract |
セルフヘルプの方法としてのフォーカシングの可能性に注目して、フォーカサー(フォーカシングをする人)が一人でも、パートナーと二人でも、あるいは小グループでも行えるセルフヘルプ・フォーカシング法の開発と実施マニュアル及び評定尺度などを作成することが最終の目的である。 1. セルフヘルプ技法として用いる場合のフォーカシングの体験やプロセスの特徴および問題点を明確にし、風景天気法とつぼイメージを併用するフォーカシングをとりあげて検討を続けてきた。 2. 大学生を対象とした研究においてセルフヘルプ・フォーカシングとしての風景天気法フォーカシングとつぼイメージ・フォーカシングが、セルフヘルプ技法としてかなり有効であることが明らかにされた。さらに教示や実施上の工夫や改良について検討を行った。 3. 特に一般的にフォーカサーがセルフヘルプの方法として取り組みやすいのは風景天気法フォーカシングと思われるので、風景天気法フォーカシングに注目してさらに検討を行った。風景天気法フォーカシングでは2回続けて実施することを原則にしているが、この2回の風景天気画の変化を評定する尺度(VMS)の作成を行った。さらに評定尺度の信頼性の検討を行った。2回の風景天気図の変化や体験的効果についても検討を行っている。 特に風景天気法フォーカシングは、他の発達段階(子どもや高齢者)、様々な不適応群及び他の文化圏の人びとの理解や心理的援助においても適用可能な有効なツールになると考えられる。
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