2007 Fiscal Year Annual Research Report
ロールシャッハ・テストのスコアリング支援システムの構築
Project/Area Number |
19530632
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
高瀬 由嗣 Meiji University, 文学部, 准教授 (80326553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 恵一 北海道医療大学, 心理科学部, 講師 (50292131)
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Keywords | 臨床心理学 / 心理検査 / ロールシャッハ法 / データベース / スコアリング |
Research Abstract |
本研究の目的は,ロールシャッハ・テストにおける信頼性の高いスコア化の実現のために,データベースを活用したスコアリング支援システムを構築することである。この目的のため,平成19年度はデータベースに蓄積された18,000件あまりのロールシャッハ反応の整理を行った。具体的には,(1)反応逐語記録を整理し,その言語内容を本研究独自の方法でコード化すること,さらに(2)反応領域(画像データ)を同じく本研究独自の方法でコード化することであった。この作業によって,反応内容および領域の迅速な検索が可能となった。これらは,平成21年度に完成予定の「スコアリング支援システム」の土台となる重要な作業であり,平成20年度も引き続き行うものである。われわれは,このような地道な作業を積み重ねることにより,近い将来,ロールシャッハ・テスト検査者がその経験や力量にほとんど影響を受けることなく,誰もが信頼性の高いスコアリングができるようになることを目指している。 なお,平成19年度の研究成果の一部は,平成20年3月に「ロールシャッハ・テストとTATの関係」という題目で「明治大学心理社会学研究」に原著論文として掲載された他,同年年7月に開催される第19回国際ロールシャッハ会議(ベルギー,ルーベン大学)にて「Index of Psychopathology in the Rorschach Human Movement Responses]という演題で発表が予定されている。さらに,同年9月には,われわれの開発したデータベースが金子書房より「RODS(Rorschach Data System)改訂版(仮称)」として発売される予定である。
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Research Products
(2 results)