2009 Fiscal Year Annual Research Report
女子大学生の運動行動の習慣化に向けたグループカウンセリングプログラムの開発
Project/Area Number |
19530634
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Research Institution | Bunka Women's University |
Principal Investigator |
野口 京子 Bunka Women's University, 現代文化学部, 教授 (30318589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 秀二郎 文化女子大学, 現代文化学部, 准教授 (70350204)
佐藤 浩信 文化女子大学, 現代文化学部, 准教授 (10235385)
安永 明智 文化女子大学, 現代文化学部, 講師 (30289649)
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Keywords | 運動 / 女子大学生 / 行動変容 / 介入研究 / 運動行動ステージ / グループカウンセリング |
Research Abstract |
本研究の目的は、女子大学生を対象とした運動行動の習慣化に向けたグループカウンセリングプログラムを開発することである。平成21年度は、平成19年度、平成20年度の研究成果を基に、運動行動の採択・継続を促すためのプログラムを作成し、実践研究により、その有効性について予備的検討を行った。プログラムは、目標設定、運動の恩恵と負担の確認、利用可能な人的および環境(運動施設や自宅・大学周辺のウォーキングに適した歩道などの)要因の確認などで構成された。対象者は、女子大学生13名であった。対象者には、1回20分、週1回、10週間のグループ介入を実施した。介入内容は、最初に運動に対する目標設定を行い、その後、前述したような運動行動に関連する要因について、説明を行い、グループで各要因の確認とそれに対する各自の行動目標や対処法について設定を行った。運動行動の評価は、運動行動ステージの変化で評価した。分析の結果、介入前後の対象者の運動行動ステージに統計学的な有意差は認められなかった。しかし、介入前後の各ステージの人数は、前熟考期の者は1名から1名、熟考期の者は5名から3名、準備期の者は5名から6名、実行期の者は1名から1名、維持期の者は1名から2名と、定期的に運動を行っていない熟考期の者が減り、定期的ではないが運動を実施している準備期と運動を定期的に実施している維持期の者が増えた。今後は、多種多様なサンプルで、更なる検証が必要となるであろう。
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