2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530635
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
越智 啓太 Hosei University, 文学部, 教授 (40338843)
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Keywords | 子どもに対する性犯罪 / 防犯教育 / 小学生 / 臨床心理学的地域援助 / ライフスキル教育 / 犯罪捜査 / 性犯罪 / 安全教育 |
Research Abstract |
本研究は、子どもを対象とした性犯罪から、子ども守るための手法のうち、子どもに対して介入する方法について検討することを目的とするものであった。具体的には、子ども自身の防犯スキルを向上させるための、教育プログラムを作成する。 本年度は研究の総括、具体的な防犯プログラムの作成、及びその評価に関する研究を行った。 第1に子どもに対する性犯罪者の行動パターンについての国内外の研究や警察データの分析よりその犯行パターンを把握した。とくに常識と異なっている知識についての情報を整理した(犯人の属性、犯行時間など)。 第2にこれらの情報を示した上で、子どもに対してどのようなタイプの防犯教育が必要なのかについて、小学生、中学生の子供を持つ親に対してアンケート調査を行い、分析を行った。因子分析の結果、性犯罪についての知識一般、インターネットの性情報、加害者についての知識、ハラスメントに関する因子が抽出され、これらの因子と調査協力者の属性の関連について分析を行った。また、教育プログラムに組み入れるコンテンツと、そのバランスについて考察した。 第3に、従来の子ども向け防犯図書のコンテンツを系統的に分析し、その問題点について明らかにした。とくに、エビデンスの存在しない項目、大人との信頼関係を崩す可能性のある項目を系統的に抽出した。 これらの前提をもとにして、小学校6年生向けの防犯教育プログラムと、小学校の子供を持つ親向けの防犯教育プログラムを作成した。さらにこのプログラムをインターネットを通じてダウンロード可能なようなプログラムを作成した。
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Research Products
(4 results)