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2007 Fiscal Year Annual Research Report

虚弱高齢者の心の支援としてのライフストーリーブックを作成する介入プログラムの検討

Research Project

Project/Area Number 19530644
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute of Gerontology

Principal Investigator

河合 千恵子  Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, 東京都老人総合研究所, 主任研究員 (00142646)

Keywords虚弱高齢者 / 介入研究 / ライフストーリー / 自尊感情 / 精神的健康
Research Abstract

虚弱な高齢者が人生の終末期まで生活の質を維持し、人間らしく人生を全うできるように支えてゆくためのプログラムを開発することが必要だと思われる。そのためにライフストーリーブックを作成する介入プログラムを虚弱高齢者に実施し、介入効果を調べた。さらに介入プログラムの比較のために友愛訪問群による介入も実施した。
対象者は3つの特別養護老人ホームの利用者38名(男性が9名、女性は29名)であった。そのうち、ライフストーリーブックを作成するプログラムに参加した者は13名(男性3名、女性10名)、友愛訪問群によるプログラムに参加した者は14名(男性6名、女性8名)、効果評価のみを行った対照群は8名(全員女性)であった。最初の評価の段階で2名が脱落し、プログラム実施中に1名が死亡した。
ライフストーリーブック作成プログラムについて対照群と比較することによって介入効果を検討した。最初に事前評価について、2群間で差がないかどうかを検討したが、どの指標も有意差は認められなかった。次に介入効果を調べるために、被験者内因子を評価時点とし、被験者間因子を介入の有無とする反復測定の分散分析を行い、交互作用が有意な調査項目(EPSI等)を見いだした。友愛訪問群についても同様の検討を行った。友愛訪問群による介入効果についても、対照群との比較において検討したが、どの調査項目においても有意な交互作用は認められなかった。
ライフストーリーブックを作成する介入プログラムは、対照群との間で介入効果が認められたが、友愛訪問群による介入を行った群では明確な介入効果は認められなかったことから、ライフストーリーブックを作成する介入は、単に対人的な関わりをもつことだけでは得られない効果が生じていることが判明した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 虚弱高齢者におけるライフストーリープック作成の効果に関する検討2007

    • Author(s)
      河合 千恵子・高橋 龍太郎
    • Organizer
      日本心理学会第71回大会
    • Place of Presentation
      東京(東洋大学)
    • Year and Date
      2007-09-19

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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