2007 Fiscal Year Annual Research Report
朝鮮半島の分断と統一をめぐる日韓相互認識の現状と課題
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19530677
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高 吉嬉 Yamagata University, 地域教育文化学部, 准教授 (20344781)
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Keywords | 韓国・朝鮮 / 朝鮮半島の分断と統一 / 日韓関係 / 日韓歴史教育 / 日韓平和教育 / 社会科教育 / 相互理解教育 / 東北アジア |
Research Abstract |
平成19年度は、研究のための関連資料や文献を収集し、第一に、韓国の「統一教育」に関する現状と課題、そして朝鮮半島の分断と統一問題に関する日本の社会科の現状と課題を把握するため、韓国と日本の教科書を集めてその整備を図り、第二に、朝鮮半島の統一問題を日韓両国の相互認識や若者の変化と結びっけながら分析していくため、日本における「韓流」と「嫌韓流」の動向に注目した研究活動に努めた。その結果、以下のよう実績を挙げてきた。 第一に、学会などに出かけて積極的に口頭発表を行った。例えば、「『韓流』と『嫌韓流』にみる日韓関係」(「第15回 韓国日本近代学会」、韓国の済州島、5月12日)、「『韓流』と『嫌韓流』にみる日本の若者たちの変化」(「第16回 同学会」、東海大学、11,月17日)などである。 第二に、上記の発表などを土台に研究活動を行った。例えば、(1)「日本の『韓流』と『嫌韓流』にみる日韓関係-『多元化ナショナリズム』を模索しつつ-」(『日本近代学研究第』第17輯、韓国日本近代学会)、(2)「日本の『韓流』と『嫌韓流』にみる日本の若者の変化」(同誌、第18輯)を投稿・掲載した。 第三に、以上の研究成果を学校現場や社会に知らせる活動を行った。例えば、(1)「日本の‘韓流'と‘嫌韓流'にみる日韓関係-‘東北アジア'時代をどう切り開くか?」(「日本本郷ロータリークラブ」講演、10月24日)、(2)「日韓両国の若者がともに創る明日〜『韓流』と『日流』(ニッポンフィール)のうねりのなかで〜」(山形高畠高校出張講義、11月28日)などである。 現在は、以上の研究成果を踏まえつつ、朝鮮半島の分断と統一をめぐる目韓相互認識の現状と課題を収集した資料や文献の整備を図りつつ、まず両国の教科書内容を中心に分析し、その内容をまとめて学会発表を行い、研究論文をまとめていくための作業中である。
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