2009 Fiscal Year Annual Research Report
朝鮮半島の分断と統一をめぐる日韓相互認識の現状と課題
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19530677
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高 吉嬉 Yamagata University, 地域教育文化学部, 准教授 (20344781)
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Keywords | 韓国・朝鮮 / 朝鮮半島の分断と統一 / 日韓関係 / 日韓歴史教育 / 日韓平和教育 / 社会科教育 / 相互理解教育 / 東北アジア |
Research Abstract |
最終年度である平成21年度は、朝鮮半島の分断と統一の問題を東北アジアの共存と共生という視点から考究していくため、博士論文の成果を踏まえつつ、戦後日本の朝鮮史研究の先駆者として日韓または日中友好のために生涯を捧げた旗田巍を手掛かりに研究活動を行った。その結果、以下のよう実績を挙げてきた。 第一に、学会などに出かけて積極的に口頭発表を行った。例えば、(1)「旗田巍と『朝鮮史』(1951年)-『人間のない歴史』を超えて」(「第19回韓国日本近代学会国際大会」(韓国、済州島大学校、2009年6月13日)、(2)「東北アジアの平和構築に向けての社会科教育の課題を考える」(「立命館大学コリア研究センター」、2009年7月24日)、(3)「旗田巍と朝鮮史研究-<在朝日本人二世>のアイデンティティと日朝友好」(「立命館大学朝鮮史研究会」、2009年7月25日)、(4)「日韓友好と東北アジア平和構築のための教育的課題を考える-歴史・文化・生活をつなぐ視点から」(「AALA山形支部」、2009年10月12日)、(5)「<在朝日本人二世>朝鮮史研究者・旗田巍の思想」(「日本思想史学会2009年度大会」(東北大学)、2009年10月18日)、(6)「韓国併合100年-東北アジア平和構築のために-」(「山形県AALA第4回総会」、2010年3月14日)などである。 第二に、上記の発表などを土台に研究活動を行った。例えば、(1)「旗田巍と『朝鮮史』(1951年)-「人間のない歴史」を超えて」(『日本近代学研究』第25輯、韓国日本近代学会、2009年)、(2)「<在朝日本人二世>旗田巍を思う」(日本語とハシグル、『STESSA』Vol.8、2010年)、(3)「遅ればせながらの<チャンス>としての韓国併合100年」(『山形県教文研』No.31、2010年)、(4)「<在朝日本人二世>旗田巍における内なる朝鮮」(『季刊日本思想史-特集:植民地朝鮮における他者表象』第76号、2010年5月、出版予定)などである。 現在は、これまでの研究成果をまとめつた『研究成果報告書』の作成に力を入れている。
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