2009 Fiscal Year Annual Research Report
臨床心理士養成大学院の現職教員及び社会人院生の現状と資格取得後の活用について
Project/Area Number |
19530693
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
中川 美保子 Aichi University of Education, 教育学研究科, 教授 (60402640)
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Keywords | 大学院 / 臨床心理士 / 現職教員 / 社会人 |
Research Abstract |
今年度の成果について、以下の5つの研究班による研究経過を記述し、報告とする。 1.臨床心理士資格試験の受験に必要不可欠である指定大学院の授業カリキュラムの現状を知り,そのカリキュラムにおいて重視されている領域や分野にはどんなものがあるのかを明らかにすることによって,今日の指定大学院における傾向を探ることを目的し活動した。各大学院の実態を知るため、インターネットでの情報や教育実践総合センターに送付されている各大学の紀要,パンフレット,電話や訪問による聞き取りによって調査を進めた。全体研究会での検討後,「臨床心理士養成大学院におけるカリキュラムに関する一考察」として論文にまとめた。その際には,2の質問紙調査の結果も参考とした。 2.2009年1月に研究会を母体に作成した質問紙を全国の養成大学院160校に送付し,回答を依頼した。回答のあったものについて,結果をまとめ検討を加えた。結果としては、臨床心理士養成大学院の実態を知ることができ,現状での課題が明らかとなった。結果から養成大学院の更なる充実や進路選択に寄与する具体的な方法を明示することができた。 3.養成指定大学院を修了後スクールカウンセラーとして活動している人たちと,養成指定大学院を修了せず,この制度以前に資格を取得してスクールカウンセラーとして活動している人たちにインタビュー調査を実施し,修正版グランデッドセオリーを用いて,検討を加えた。 4.実際に社会人あるいは現職教員として,養成指定大学院を修了し,スクールカウンセラーとなった人にテーマを提示して研究協力員を募った。該当者に研究会で自らの体験を発表してもらい,最後に論文としてまとめた。 5.2008年11月に実施したシンポジウム「スクールカウンセラー活用と臨床心理士養成大学院の現状」の記録を題材として、院生の研究員スタッフで現状の課題についてまとめた。
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Research Products
(1 results)