2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530695
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 耕治 Kyoto University, 教育学研究科, 教授 (10135494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (20322266)
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Keywords | リテラシー / 教育評価 / 目標に準拠した評価 / 学力調査 / パフォーマンス課題 / 評価規準 / アメリカ合衆国 / 中国 |
Research Abstract |
平成19年度は、研究計画で示した3つの柱について、以下のように研究を進めた。 (1)諸外国におけるリテラシーの内実とその評価規準・評価方法に関する調査:日中の研究者によるシンポジウムを開催し、日中における目標設定と評価規準の類似点と相違点、授業場面での指導と学習のあり方について、比較検討を行った。並行して、米国におけるリテラシー育成に関する理論と実践の成果と課題を明らかにするため、評価を軸にカリキュラム編成論を提案するウィギンズとマクタイ(Wiggins,G.&McTighe,J.)の研究成果をリテラシー育成という視点から分析した。また(Understanding by Design, 2nd ed., ASCD, 2005)の翻訳、オーストラリアでの評価(主にSadler, R.に関する研究成果)に関する資料収集・分析を進めている。 (2)先進実践事例の国内調査:横浜国立大学教育人間科学部付属横浜中学校などの「読解力」を中心とした取り組みに注目し、文献研究および現地調査を行った。また、とりわけ今年度は小学校段階に焦点を当て、「読解力」を中心とした実践を行っている京都市立高倉小学校や御所南小学校・御池中学校について資料の収集と分析を行った。 (3)評価規準・評価方法の開発と検証:申請者がこれまでに行ってきた学校現場との協同的な取り組みを、リテラシー育成に焦点化して継続・発展させるため、今年度はその基礎作業を行った。とりわけグループ学習のあり方に注目し、グループ学習での話し合いの質や特徴の分析を行い、リテラシー育成のための評価規準・評価方法としてのその可能性を提案した。また評価規準の妥当性を検討・吟味する際には、子どもの学習成果物(授業で子どもが作りあげた作品やノート、ワークシートなど)と照らし合わせる必要があるため、そうした学習成果物を継続的に蓄積・分析した。
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Research Products
(14 results)