2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530695
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 耕治 Kyoto University, 教育学研究科, 教授 (10135494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (20322266)
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Keywords | リテラシー / 教育評価 / 目標に準拠した評価 / 学力調査 / パフォーマンス評価 / 評価規準 / アメリカ合衆国 / 中国 |
Research Abstract |
「研究の目的」欄で示した3つの研究の柱について、今年度は以下のように研究を進めた。 (1)諸外国におけるリテラシーの内実と、その評価規準と評価方法の調査 (1)これまで共同研究を進めてきた中国の研究者と算数・数学における教科書比較や教育課程改革について合同会議を行った。また、加えて、教育評価改革を進める韓国について、改革の第一人者である研究者と研究交流(シンポジウムめ開催)を行った。 (2)米国におけるリテラシー育成に関する理論と実践について、スタンダードに準拠したパフォーマンス評価を専門とするバーク(K.Burke)の著書(From Standards to Rubrics in 6 steps: Tools for Assessing Student Learning, K-8. Thousand Oaks, CA: Corwin Press、2008)の全訳を行い、最新の評価規準・評価方法について分析を行った。その成果を報告書にまとめ、教育現場やフィールド校等に提供した。 (3)引き続きオーストラリアやニュージーランドにおける評価研究の文献調査を進めた。 (2)先進実践事例の国内調査、フィールド校との共同研究 (1)日本における「読解力」育成についての議論の内実を検討するとともに、横浜国立大学教育人間科学部付属横浜中学校をはじめとする日本における「読解力」を中心としたリテラシー育成をめざした先進的な取り組みについて、評価規準・評価方法を一つの軸として資料収集・分析を行った。 (2)協力校である小学校で、読解力を中心としたリテラシー育成を目指して、国語の「ごんぎつね」の単元を取り上げ、研究諸団体の研究蓄積の分析・検討をもとに、授業づくりに関する共同研究を行った。 (3)評価規準・評価方法の開発と検証 (1)類似した課題を異学年に提供することによって、同じ種類の能力について学年を超えた発達をとらえることができる評価規準を作成する作業に取り組んだ。 (2)評価規準・評価方法を再検討するため、引き続き子どもの学習成果を蓄積し、分析を進めた。
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Research Products
(18 results)