2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530695
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 耕治 Kyoto University, 教育学研究科, 教授 (10135494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (20322266)
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Keywords | リテラシー / 教育評価 / 目標に準拠した評価 / 学力調査 / パフォーマンス評価 / 評価規準 / アメリカ合衆国 / 中国 |
Research Abstract |
「研究の目的」で示した3つの研究の柱のそれぞれについて、本年度は以下のように研究を進めた。 (1)諸外国におけるリテラシーの内実と、その評価規準と評価方法の調査 (1)教育評価改革を推進している韓国の研究者を招き、リテラシーの規定や評価規準・評価方法についてより深い交流を図り、比較検討をおこなった。 (2)米国におけるリテラシー育成に関する理論と実践について、「真正の評価論」の系譜を改めて整理するなかで、これまで行ってきたウィギンズ(G. Wiggins)やマクタイ(J. McTighe)の提唱する、評価を軸にしたカリキュラム編成論(「逆向き設計」論)に関する文献調査の成果を再度整理し、位置づけた。 (3)中国、韓国、米国に加えて、ヨーロッパ諸国やオーストラリアにおける学力調査の動向を比較検討した。 (2)先進実践事例の国内調査 (1)学習指導要領改訂を受けて生じている議論や新しい取り組みを検討した。とくに「読解力」や「活用力」について、それぞれの論者による主張を整理し方向性をつかむとともに、課題を明らかにした。 (2)「読解力」や「活用力」について先進的な授業実践を行っている学校を調査し、評価規準・評価方法を軸に分析を行った。 (3)協力校である小学校において、読解力を中心としたリテラシー育成のための先進的な取り組みについて、資料収集・分析を進めた。 (3)評価規準・評価方法の開発と検証 (1)子どもの学習成果の蓄積・分析によって、様々なリテラシーについて学年を超えた発達をとらえることができる評価規準(長期的ルーブリック)の開発を進めた。
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Research Products
(21 results)