2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530697
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
安部 崇慶 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10136020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑野 裕子 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (80167585)
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Keywords | 芸道 / 全体論 / 稽古論 / 口伝 |
Research Abstract |
本研究の課題である「芸道の全体論的考察」という視点には、以下の含意が存在する。 1.「型」とは伝統の集積された客観である。 2.「型」を形成する核は、ノンバーバルな教育の方法・形態こそがベストであるという認識に裏打ちされている。 3.こうした芸道の教育は、個別ではなく、全体的に把握しなければ理解不可能である。 以上の研究目的(芸道の全体像の実態を探る)をはたすためには、家元クラスの伝授場面の観察か実際に口承・口伝による芸能の伝授場面の検証に待つしかない、という点に留意しながら研究を進めている。 平成22年度の研究進捗は、ほぼ予定通りである。 ・芸能の成立及びその背景に関する研究 ・芸能の稽古の実際の把握及びその記録 ・各地を代表する芸能の調査及びその記録、などである。 さらに、これらの研究成果を国際学会で報告する予定であったが、日程の調整がつかず、英文論文による報告になった。また、本年度は、研究最終年度になるため、4ケ年の研究成果報告書を作成した。 研究を通して、「全体論」の立場からの考察という点において、わが国の伝統的パラダイムの特徴を抽出することができた。それは、「道」の修業という仏教的要素と技芸の鍛錬という修業的要素が、本来相入れないファクターでありながら成立することによって可能になったと思われる。
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Research Products
(2 results)