2007 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの社会性及び学習意欲の向上を図る地域教育システム構築の条件に関する研究
Project/Area Number |
19530703
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
岩永 定 Naruto University of Education, 学校教育学部, 教授 (90160126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝山 明義 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教 (10243742)
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Keywords | 学校と家庭・地域の連携 / 学校運営協議会 / 外部教育資源 / 社会性 / 学習意欲 / 自己肯定意識 |
Research Abstract |
本年は初年度でもあり、研究課題に迫るための準備段階として、当初の計画を若干変更し、以下の4点を実施した。 第一に、学校と家庭・地域に関する文献の収集と検討である。研究協力者が学外者であることから、本年は4回の検討会を実施した。主たる内容は、地域と学校の関係論、保護者の学校教育参加と教育ガバナンスに関する論文、学校教育を基盤的に支えるソーシャル・キャピタル論などである。 第二に、子どもの学習意欲や社会性、自己肯定意識の測定尺度の関する文献の収集である。これについては、平成20年度に調査を実施する計画であるが、そのための測定尺度の検討を行った。 第三に、学校と家庭・地域の連携の制度化ともいうべき学校運営協議会に関する調査である。文部科学省における学校運営協議会の研究指定校はウェブページで参照できるが、実際に設置している学校を把握するために、都道府県教育委員会・政令指定都市教育委員会に対して照会の調査を実施した。その結果と上記ウェブページに記載の学校241校に対して質問紙調査を実施するとともに、学校運営協議会に関する運営規則を送付してもらい、現在、その両方の分析を進めている最中である。この結果については、平成20年6月開催の日本教育経営学会の大会において発表する予定である。 第四に、次年度に向けて子どもの学習意欲等を測定する対象学校を選定中である。現在のところ、大都市部、地方都市部、地方郡部から小・中学校1校ずつを予定している。
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