2007 Fiscal Year Annual Research Report
朝鮮植民地教育政策史の再検討-実務担当者の具体的言動を中心として-
Project/Area Number |
19530707
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲葉 継雄 Kyushu University, 人間環境学研究院, 教授 (00134180)
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Keywords | 植民地朝鮮 / 教育政策 / 実務担当者 |
Research Abstract |
朝鮮総督府のいわば御用新聞であった『京城日報』と、これとは一線を画した民間の雑誌『朝鮮及満洲』を精読し、関連記事の検索に努めた。未だその途中で、内容の分析には至ってないが、現段階での印象として、治安維持・産業振興・インフラ整備などに比して朝鮮総督府の政策全体における教育政策の比重は相対的にあまり大きくはなかったこと、したがって学務官僚の言動も、他部局の官僚のそれに比べて記事になる頻度が低いこと、などが指摘できる。これまでは『文教の朝鮮』など教育専門雑誌を見てきたが、新聞や総合雑誌を分析することによって新しい視野が開けそうである。 本研究課題に関連する先行研究も検索してみたが、現在のところ成果は僅かである。政治・経済と違って、植民地朝鮮における教育行政の実務に関する研究の蓄積の少なさが実感される。
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Research Products
(2 results)