2008 Fiscal Year Annual Research Report
朝鮮植民地教育政策史の再検討-実務担当者の具体的言動を中心として-
Project/Area Number |
19530707
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲葉 継雄 Kyushu University, 人間環境学研究院, 教授 (00134180)
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Keywords | 植民地朝鮮 / 教育政策 / 実務担当者 |
Research Abstract |
前年度に引き続き『京城日報』と『朝鮮及満洲』を精読し、関蓮記事の検索を完了するとともに、新たに入手した『朝鮮公論』全380号(1913年4月〜1944年11月)にっいて同様の作業を行なった。この資料に基づいて平成20年度中にまとめた論文は次の2篇である。 「朝鮮総督府学務局長・学務課長の人事」は、歴代の学務局長14名と学務課長13名の詳しい履歴を追跡し、特に彼らの学務局長・課長前後の人事が誰によって、どのような背景や力学関係のもとで行なわれたかを明らかにしたものである。これは教育政策そのものの主体を解明するための基礎作業である。 「裡里農林学校について」は、副題のとおり在朝鮮「内地人」学校の事例研究のひとつであるが、同校の設立・運営をめぐって、全羅北道知事時代の李診鏑(後に総督府学務局長)や当時の総督府学務局・全羅北道学務課などがどのように関わったかが明らかになった。
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Research Products
(2 results)