2009 Fiscal Year Annual Research Report
朝鮮殖民地教育政策史の再検討―実務担当者の具体的言動を中心として―
Project/Area Number |
19530707
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲葉 継雄 Kyushu University, 人間環境学研究院, 教授 (00134180)
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Keywords | 植民地朝鮮 / 教育政策 / 実務担当者 |
Research Abstract |
以下の7章から成る研究成果報告書をまとめた。 第1章朝鮮総督府初期の教育政策、第2章水野錬太郎と朝鮮教育、第3章李軫鎬研究-朝鮮総督府初の朝鮮人学務局長の軌跡-、第4章山梨総督時代の朝鮮教育、第5章宇垣総督時代の朝鮮教育、第6章塩原時三郎研究-植民地朝鮮における皇民化教育の推進者-、第7章朝鮮総督府学務局長・学務課長の人事 これら7章は、性格的に2グループに分けられる。第1・4・5章は、寺内・山梨・宇垣総督の言動を中心としながらも、各総督の下で働いた政務総監・学務局長・学務課長などの業績を追跡することによって、各総督個人の教育政策を含む「各総督時代の教育」を明らかにした。 第2・3・6・7章は、政務総監水野錬太郎、学務局長李軫鎬・塩原時三郎の個人的業績や朝鮮総督府学務局の歴代局長・課長の人事に焦点を合わせることによって、必ずしも歴代総督の任期で区切ることができない個々の政策の形成・展開過程を追究した。 以上により、時期的に朝鮮植民地期35年(1910~45年)のすべてをカバーしてはいないが、要所をほぼ押さえたとは言えるであろう。
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Research Products
(1 results)