2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヤヌシュ・コルチャックの子ども・教育思想の歴史の形成(1890-1920年代)
Project/Area Number |
19530709
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Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
塚本 智宏 Nayoro City University, 名寄市立大学, 教授 (20183866)
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Keywords | ポーランド / 近代史 / 教育思想 / 国際情報交換 / 思想史 |
Research Abstract |
本研究は、戦後はやくからヨーロッパでホロコーストのシンボル的な存在として、また特に1990年代に入り子どもの権利条約の成立・実施との関係でさらに注目されるようになったヤヌシュ・コルチャックの子ども観・教育思想の形成のプロセスとその歴史的意義の解明を試みるものである。 本研究では、初年度において、1.国内外のコルチャック思想・伝記研究の基本文献・資料(主としてポーランド語文献)の調査・収集作業に着手し、特に、ポーランドワルシャワ調査(ワルシャワ大学並びにコルチャック研究所・コルチャックポーランド協会)を通じて、コルチャック研究の基本文献の収集を行うことができた。 2.また、同調査に際してワルシャワ大学のWieslaw Tomasz Theissタイス教授や協会代表のJadwiga Binczyckaヴインチツカ教授またコルチャック研究所コルチャック文書専門研究者Marta Ciesielskaマルタ・チェシェルスカ氏らと、コルチャックの思想とその現代的意義について研究交流を行うことができた。帰国後この調査によって得られた資料・文献の整理を行い、一部は分析に着手している。 3.いくつかの具体的な成果については、前記ワルシャワ調査に先立って、(1)主として国内で収集できた文献をもとに、2007年夏の日本教育学会にて、本研究の全体テーマの一部をなす研究報告「コルチャック思想形成と新教育」を行うと共に、(2)筆者の勤務大学の紀要に、コルチャックの教育思想を特徴づける子ども観察に重点をおいた作品『教育の瞬間』を検討してその概要と特徴について紹介した。
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Research Products
(2 results)