2008 Fiscal Year Annual Research Report
「宗教的情操」概念の歴史と教育実践に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19530722
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Research Institution | Musashino Art University |
Principal Investigator |
高橋 陽一 Musashino Art University, 造形学部, 教授 (70299957)
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Keywords | 教育思想 / 宗教的情操 |
Research Abstract |
本研究は「『宗教的情操』概念の歴史と教育実践に関する基礎的研究」をテーマとし、「宗教的情操」という概念の経緯や定義の変遷を歴史的に研究するとともに、現在における教育実践の状況までも対象として基礎的な研究を行うものである。2008(平成20)年度は、(1)第1年度より開始した基礎資料の収集を継続しつつ、戦後期を中心にした歴史史料の収集と、(2)広範な教育実践報告や道徳関連教材における宗教的情操概念を明示したケースについての資料収集と分析を中心に行った。とりわけ、(1)の分野では戦前期の宗教的情操概念の形成過程の前史の「宗教的信念」などの思想史的分析、(2)の分野では現在の道徳副読本及び教師用書の分析をすすめることができた。 こうした研究成果を発表するため、2008(平成20)年9月22日に教育史学会第52回大会(青山大学)のシンポジウム「戦後史における<価値教育>-宗教教育・道徳教育の過去と現在-」において、研究代表者高橋陽一が報告者として「<価値教育>概念の有効性を考える『宗教的情操』論の歴史と現在」と題して報告を行った。 研究分担は、研究全体の調整は高橋陽一(研究代表者)が行い、(1)は戦前を駒込武(研究分担者より連携研究者に変更)、戦後を竹内久顕(研究分担者より連携研究者に変更)が担当し、小川智瑞恵(研究協力者)が協力した。(2)は、伊東毅(研究分担者より連携研究者に変更)が担当し、田口和人(研究協力者)と小幡啓靖(研究協力者)が協力し、資料整理などに田中千賀子(研究協力者)が当たった。
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Research Products
(1 results)