2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530749
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
今津 孝次郎 Nagoya University, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (30025118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 晃 岐阜女子大学, 文化創造学部, 教授 (00387458)
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Keywords | 教師教育 / 教員評価 / 現職教育 / 指導力不足教員 / 指導が不適切な教員 / 指導改善研修 / ソーシャルスキル / 教育センター |
Research Abstract |
まったくと言ってよいほど研究されてこなかった「指導力不足教員」の問題について、19年度に実施した全国61教育センターを対象にしたアンケート調査結果に基づき、19年度の19教育センターに引き続き、20年度は11教育センターへ直接訪問し、「指導力不足教員」の実態と、その現職研修の構造についてインタビュー調査をおこなった。20年春より改正教育公務員特例法が施行され、「指導が不適切な教員」の「指導改善研修」が義務化されたので、20年度は(1)それまでの現職研修との相違が主な調査項目となったが、関連して(2)教員免許更新講習への関わり、(3)教育センターの役割についても追加的に質問した。これら三点に関する調査結果は次の通りである。 (1)について。各教育センターとも、指導改善研修に関する規定を整備していたが、実質は義務化前に独自に行っていた研修をほぼそのまま継続している。ただし、研修期間は1年間と厳格化された。それだけに、普段の学校職場での校内研修の取組みの重要性がいっそう指摘されている。 (2)(3)について。更新講習への関わりが積極的で大学との関係を模索している地域と、それほど積極的でなく大学にまかせきりの地域と多様であることが判明した。免許更新はもともと「指導力不足教員」への対応として提起された制度であるだけに、教育センターと大学との連携の必要性が要請される。 なお、詳細な内容については、今津孝次郎・服部晃『「「指導力不足教員」の現職研修に関する調査研究」(研究報告書第2号)名古屋大学大学院教育発達科学研究科教育社会学研究室、2009年3月。
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Research Products
(4 results)