2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパ高等教育改革におけるECTS(欧州単位互換制度)の実践的効果と課題
Project/Area Number |
19530755
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
堀田 泰司 Hiroshima University, 留学生センター, 准教授 (40304456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 皓 広島大学, 副学長 (70000031)
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Keywords | 比較教育 / 高等教育政策 / ヨーロッパ研究 / 大学の国際化 / 単位制度分析 |
Research Abstract |
(1)4月-9月は、オランダ、ベルギー、イギリスの高等教育改革に関する資料収集。(2)9月13日-15目は、欧州国際教育学会(EAIE)大会に出席し欧州委員会代表者とTUNINGプロジェクトの代表者に、オランダ・ベルギー、イギリスの高等教育機関を対象とするアンケート調査の質問項目について相談。また、欧州高等教育制度専門家並びにベルギーフランダース教育省職員にも今後の研究の方向性について相談。現地調査としては、上記大会中並びにその後、オランダの大学連盟の代表者、アムステルダム高等専門大学(Hogeschool)の職員等へECTSの影響についてインタビューを実施。(3)10月-12月は、アンケート調査票の作成とオランダ、ベルギー、イギリスの全ての高等教育機関の連絡先を検索しメールリストを作成。そして、12月-2月に最終的なアンケート調査票の内容に修正を加え、3月7日にオランダ、ベルギーの高等教育機関ヘアンケート調査票を配布。(4)2月26日-28日は、イギリスのカーディフ大学、リーズメトロポリタン大学、レスター大学を訪問し、ウェールズ、イングランド地域における大学の単位の取り扱いの違いについて調査。その結果、オランダ、ベルギーとはECTSの取り扱いが非常に異なっているため、現在、イギリスの高等教育機関へのアンケート調査の内容を大幅に修正している。(5)3月10日-19日は、オランダではアムステルダム自由大学、アムステルダム高等専門大学、アルンヘム・ナイメーヘン高等専門大学、デルフト工科大学を訪問し、ベルギーでは、ブリュッセル・セントルーカス高等専門大学、ブリュッセル自由大学、並びにウェンテンシャップ・カント高等専門大学を訪問し、特に高等専門大学(Hogeschool)におけるECTSの影響について調査。(6)20年度は、イギリスへのアンケート調査の実施並びにオランダ、ベルギーのアンケート調査の結果を分析し、報告書並びに論文を作成する計画である。
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