2008 Fiscal Year Annual Research Report
専門職能開発と省察的授業研究を促す英語科教員養成プログラムに関する日・英間研究
Project/Area Number |
19530771
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
小嶋 英夫 Hirosaki University, 教育学部, 准教授 (30310981)
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Keywords | 英語科教員養成 / 専門職能開発 / 省察的授業研究 / オートノミー / 協働 |
Research Abstract |
平成20年度の研究実績は下記のようにまとめられる。 1. 世界的に進展する教育改革、言語教育改革の理念や動向を知るうえで参考になる文献・資料の収集に努め、いくつかの国際シンポジウムでも情報を交換した。 2. 大学英語教育学会内の言語教師認知研究会や自律学習研究会、全国語学教育学会内の教師教育研究会や学習者自律研究会のメンバーと連携し、全国大会でのシンポジウムを複数企画し、個人でも招待講演、研究発表を行った。 3. 英国バーミンガム大学のみならず、リーズ大学、ノッティンガム大学の言語教師教育者と対談し、本研究を進展させるうえで有効な情報交換を行い、共同研究を計画した。さらに、2010年度に大学英語教育学会全国大会を本研究者が大会委員長としてリードすることから、共に大会テーマの設定を協議し、基調講演者・シンポジストとして彼らを招待するとを企画している。 4. 本研究の成果をふまえ、県の教育委員会との連携で、指導主事・現職教員を対象とする講演、高校教員対象の研修会での指導助言、高校訪問による生徒・教員に対する講演を行った。さらに、教員免許状更新のための講習会で、中学校・高校教員を対象に専門職能開発プログラムを実施し、現場教員と意見交換を図りながら意識調査を試みた。 5. 弘前大学の教職志望生、院生の協働で、ポートフォリオを活かした教育実習や省察的授業実践を計画・実践した。収集した多様なデータを分析し、各種大会で発表した。 6. 大学英語教育学会50周年記念事業として計13巻の刊行物が企画され、編集責任者・執筆者としてかかわることが決定し、すでに準備を開始した。 以上、研究2年目にして、本研究が今後地方・全国・国際レベルで進展する潜在力を有することが確認できた。次年度は、日本教師教育学会弘前大会開催をすでに予定しており、主催者の一人として本研究の充実を図る好機となることを期待している。
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