2009 Fiscal Year Annual Research Report
PISA型「読解力」を乗り超えるための「文章吟味力」の指導に関する臨床的研究
Project/Area Number |
19530775
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
阿部 昇 Akita University, 教育文化学部, 教授 (80323129)
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Keywords | 吟味力 / 批判的読解 / 教科内容 / 指導方法 / 系統化 / NIE / OECD・生徒の学習到達度調査 / 全国学力・学習状況調査 |
Research Abstract |
21年度は、昨年度までの実施計画の中で未達成の部分について研究を進めた上で、PISA型「読解力」に対応しつつそれを乗り超えていく「吟味力」に関する教科内容・指導について、小学校高学年~中学校~高等学校の系統化を完成することを計画した。特に批判的読解の要素を重視した。また、NIEへの応用についての検討も予定した。 以下の研究実績を達成できた。 (1)これまでの「吟味力」に関する「教科内容」研究を整理して、小学校高学年~中学校~高等学校の「教科内容」の系統化の素案がほぼ出来上がった。特に小学校及び中学校における説明的文章指導にかかわる「吟味力」についての系統化は完成に近づいた。 (2)これまでの実践研究を総括して、小学校高学年~中学校~高等学校の「指導方法」についての系統化の素案がほぼ出来上がった。特に小学校及び中学校における説明的文章指導における「吟味力」については、全国各地の小中学校での授業実践によって検証が大きく進んだ。 (3)上記(1)(2)と関連させながら、吟味力指導のNIEへの応用の可能性について大筋で検討が終了した。特に、日本NIE学会と日本新聞教育文化財団との共同プロジェクト「PISA型『読解力』に対応したNIE」に関わる小学校・中学校・高等学校の授業報告が全国から届き、阿部の仮説がほぼ妥当であったことが証明されてきている。 (4)上記の研究は、OECDの生徒の学習到達度調査(PISA)や全国学力・学習状況調査の「B問題」さらに2008年告示の新学習指導要領などとも深く関わるが、それらと「吟味力」の関連についても検討を進めた。 (5)上記の研究成果は、既に学会誌、著作等によって一部発表をはじめている。
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Research Products
(6 results)