2007 Fiscal Year Annual Research Report
中学校美術科における建築・環境デザイン分野についての導入状況に関する調査研究
Project/Area Number |
19530781
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
梶原 良成 Utsunomiya University, 教育学部, 准教授 (70334076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 喜雄 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (90292573)
石崎 和宏 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (80250869)
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Keywords | 教育学 / 芸術諸学 / 建築史・意匠 / 美学 / 人間生活環境 |
Research Abstract |
本研究の目的は、美術の本質といえる人間環境をつくることが、戦後日本の美術教育の中でどのようの扱われてきたかを明らかにしようとするものである。平成19年度は、第2次大戦後の中学校美術科教育での、建築・環境デザイン教育の扱われ方の状況を調査した。 先ず学校教育の基準として学習指導要領のなかでの建築・環境デザイン分野の扱われ方がどう変遷してきたかを、仔細に調査検討した。それに基づいて戦後編集された各種中学校美術科(当初の図画工作科のものを含む)の教科書についてその内容で建築・環境デザイン分野に含まれる部分について記録収集していった。 その他の美術教育関係文献資料では、美術教育に関する概論的総論的な戦後の文献について、網羅的に調査し、その内容で建築・環境デザイン分野に含まれる部分について記録収集していった。 以上について、時間軸とその内容によって分類し、扱われ方考え方の変遷を整理していった。 これらの調査・データの整理により、中学校教育の中で美術科自体の位置づけ、他教科との関係などのなかで、デザイン分野全体の扱い方の変化が大まかに見えてきた。詳細な内容については分析途上であるが、建築・環境デザイン分野の導入状況の戦後における変遷について、全体の流れを把握することができたことは、次の段階である現在の教育現場での扱われ方の調査研究の重要な基礎資料になると考えている。
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