2007 Fiscal Year Annual Research Report
小型望遠鏡とデジタルコンテンツを活用した天文学習プログラムの開発
Project/Area Number |
19530783
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
岡崎 彰 Gunma University, 教育学部, 教授 (40152285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 一男 放送大学, 教養学部, 准教授 (60158392)
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Keywords | 天文教育 / デジタル教材 / 小型望遠鏡 |
Research Abstract |
本研究は,小型望遠鏡を用いた観測とデジタル教材作成とをリンクさせた,新たな視点に基づく天文学習プログラム開発の提案である。平成19年度の計画としては,(1)教材開発の一例としてとして「月面地形の立体写真」の開発,(2)同教材作成マニュアルの暫定版の作成,(3)学校所有の小型望遠鏡の有効活用を目指した「小型望遠鏡活用マニュアル」作成の検討と暫定版の試作,(4)「連星の軌道運動」教材作成の準備のための食連星のテスト観測と検討,(5)既存の天文研究用公開画像,動画を利用した新たな教材の開発,を掲げた。 観測施設のある建物の耐震工事等のために当初の計画通りには進まなかったが,以下の結果を得た。(1)(2)に関しては上記の理由で必要な観測画像が十分に得られなかったため,月の公開画像を組み合わせて月面の立体写真を作成する方法を検討し,中高校の理科教員が利用できるように,その作成手順のマニュアルを作成した(学会発表,雑誌発表)。(3)に関しては,学校所有の小型望遠鏡の状況を把握するため,群馬県内の中学校を対象にアンケート調査を実施し,集計結果を分析して「活用マニュアル」作成の検討を行った。集計結果については近く発表する。(4)に関しては,食連星の主極小の前後で良質な観測画像を得ることに成功し,これを用いた高校レベルの教材作成の検討を行った。(5)に関しては,天文観測衛星による公開画像を利用した惑星の運動に関する教材を開発し,近く発表する予定である。 このほか,来年に向けて,全天カメラを利用した天体の日運動のデジタル教材開発への取り組みも開始し,テスト観測とソフトの開発を行った。
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Research Products
(2 results)