2009 Fiscal Year Annual Research Report
小型望遠鏡とデジタルコンテンツを活用した天文学習プログラムの開発
Project/Area Number |
19530783
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
岡崎 彰 Gunma University, 教育学部, 教授 (40152285)
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Keywords | 天文教育 / デジタル教材 / 小型望遠鏡 |
Research Abstract |
本研究は、小型望遠鏡を用いた観測とデジタル教材作成とをリンクさせた、新たな視点に基づく天文学習プログラム開発の提案である。最終年度である平成21年度は、(1)デジカメの全天星空撮影による「天体の1日の動き」教材の完成、(2)「連星の軌道運動」デジタル教材の完成、(3)「金星の満ち欠け」のモデル実験教材の小型化、(4)「月面地形の立体写真」のオリジナル写真作成のための支援、(5)「太陽の年周運動」の教材開発、(6)昼間の天体観察についての記載も含めた「小型望遠鏡活用マニュアル」の完成、の6つを掲げて取り組んだ。 (1)「天体の1日の動き」教材については一定の改良が進み、その成果を「全国中学校理科教育研究会」発行の「新しい理科の指導資料集」第38集に発表した。(2)「連星の軌道運動」デジタル教材については、食連星の食内の明るさと色の変化を示す動画教材をほぼ完成した(雑誌論文)、(3)「金星の満ち欠け」については大型教材による授業実践の結果を分析し(雑誌論文)、それを踏まえて新たに小型化モデル教材を開発した。この教材による授業実践は2009年12月に実施され、現在その結果の分析中である。(4)「月面の立体写真」と(5)「太陽の年周運動」については期間内に教材の完成には至らなかった。(5)昼間の天体観察についての記載も含めた「小型望遠鏡活用マニュアル」は一通り完成し(学会発表)、下記備考欄のURLから辿れる形でwebページに公開した。以上の成果は、前年度、前々年度の成果とともに、研究成果報告書として出版した。これらの成果は主に、小型望遠鏡とデジタル機材を組み合わせたものを基本としており、各学校における小型望遠鏡の活用を促すことにつながるものと期待される。
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Research Products
(7 results)